株式会社藤原モーターサービス / 車は家族と思い出を共有できる乗り物

株式会社藤原モーターサービス / 車は家族と思い出を共有できる乗り物

株式会社藤原モーターサービスは1947年に創業し、新車・中古車販売や自動車整備などのメンテナンスを行っている企業です。『地域に密着した信頼されるサービス』をモットーに加東市・近隣在住の方に向けて、気軽に立ち寄れる店舗を目指しています。

また年始に行われる感謝祭のイベントではお客様と交流をしたり、スタッフ同士の仲も良くて非常にアットホームな会社です。今回は代表取締役の藤原正典さんと従業員の石原さん、四方さんに会社への思いや職場の雰囲気についてインタビューさせていただきました。

目次

━━会社の歴史と背景を教えてください

━━会社の歴史と背景を教えてください
代表取締役 藤原正典さん(以下、藤原さん)

(藤原さん)
弊社は昭和22年に『藤原商店』という屋号で創業しました。創業当時、祖父は大手企業に勤めていましたが、退職して商売を始めましたのがきっかけです。その際、大工か自転車業のどちらにするか悩んでいましたが親戚に大工がいたため、自転車業を選択しました。

その後、時代の流れとともにバイクの販売や、会長である父の代で自動車販売に変化しました。現在も自転車の販売はしており、お子さんが進学したときの通学用に購入されるので需要はあります。

また僕が事業を継承したとき、自社で車検が一本化できるようになりました。そのため、弊社が陸運局まで持ち込んで車検を通すので、車を預かる期間も短縮できて安心していただいてます。

━━ホームページやインスタグラムを拝見しましたが、EVスクーターも取り扱っているのですね。

(引用:藤原モーターサービス インスタグラムより)

(藤原さん)
ロードバイクがはやっているので話題になると思いました。

━━たしかに見ていてると、遊び心があって面白いですね。

(藤原さん)
ただ「気軽に早く移動したい」という観点からすると、原付の方が良いかもしれません。そういった意味でEVスクーターは、田舎よりも都市部に向いた乗り物だといえます。

お客様とスタッフが幸せになる経営を目指して

━━経営理念についてお聞かせください。

(藤原さん)
弊社は「お客様の喜びが私達のやり甲斐でありスタッフ全てを幸せにします」という経営理念を掲げています。

僕は元々、サラリーマン時代に自動車販売の営業をしていました。営業マン時代は当然ながら、目標が常に黒字じゃないといけません。しかし「今月がんばっても、来月はその数字を超えるの繰り返し・・・」という点で仕事がしんどくなっていました。

ある日、ファミリーカーが届くのを楽しみにしているお客様がいらっしゃいました。車の説明をしているときに、ご両親とお子様のキラキラした表情が今でも忘れられなくて、「これだ!これは仕事にしよう!」と思いました。

祖父と父の代では個人事業主だったので、経営理念はありませんでした。僕の代で法人化して、社員を抱えて全員で事業をするには経営理念が必要だと感じました。

そのときにお客様のことだけを考えて、スタッフが後回しになるのは違うと思ったんです。スタッフが幸せにならないと、お客様にも喜んでもらえません。ですから、そのような経営理念にしました。

やはり経営理念が「ある」と「ない」とでは全く違います。従業員も指針や目標があるとブレないです。僕自身も悩んだときは理念に立ち戻って考えます。

家業をあとに繋いでいきたい

家業をあとに繋いでいきたい

━━会社や事業に対する思いについて聞かせてください。

(藤原さん)
今まで地元のお客様にも支えてもらっているので、がんばっているなと見てもらえたら嬉しいですし、期待に答えたいという思いがあります。あとは地元の企業にもあの会社もがんばってるから、うちもがんばろう!と思ってもらえたら嬉しいですね。

高校時代の話ですが、当時は大学に進学するか家業を継ぐか悩んでいました。当時は進学校コースでしたが、「大学に行ったら何か見つかるかな」と思っていましたが、全然勉強をしていなかったんです。

その結果、大学受験に受からなかったので、1年間浪人するか家業を継ぐために資格を取るか迷っていました。

結局、専門学校に行って資格を取り、そのままディーラーに就職しました。でも、心のどこかでは「田舎で長男だし、祖父の代から事業をやっているから、自分の代で継がなかったらどうなるんだろう」と考えていました。自分の代で廃業するのは嫌だったので、家業を継ぎたいと思いました。

今の夢は自分の子供と一緒に仕事をすることです。ただ、子供に継いでもらいたい思いはありますが、強制したくはないし、重荷になってほしくないという気持ちもあります。

━━藤原さんが楽しく仕事をしている背中を見たら、自然と後を継ぎたいと思うかもしれませんね。

(藤原さん)
そういう風に思ってもらえれば嬉しいですね。子供の自主性に任せます。

自主性に関しては自分の子供だけではなく、スタッフにも言えます。僕が要望するのではなく、スタッフから「こんな仕事がしたい」「こういうことをやりましょう」という意見が出る方が活性化すると思うので、そういうのを求めます。

━━インスタグラムで会長が焼き芋を提供されているのを拝見しましたが、どのようなキッカケで焼き芋の提供を始めたのですか?

(引用:藤原モーターサービス インスタグラムより)

(藤原さん)
キッカケは「少しでもうちのPRにもなれば」と思い、会長が始めました。じつは焼き芋の機械自体は、祖父の代から家にありました。トラックで焼き芋販売をされていた方が使わなくなったので、機械を譲っていただいた経緯があります。

僕が保育園時代には、催しがあったときに父が焼き芋を焼いていました。そんな流れもあって焼き芋を始めたのですが、たまたま焼き芋ブームが重なったのと新型コロナウイルスの影響で外出を控える時期だったので評判になりました。

━━焼き芋の機械がご自宅にあるのはすごいですね。

(藤原さん)
普通、家に焼き芋の機械はないですよね(笑)

女性が一人でも入りやすい店舗を目指して

女性が一人でも入りやすい店舗を目指して

━━インスタグラムはどなたが運用されていますか?

(藤原さん)
インスタグラムは妻の担当で、女性客をターゲットにしています。車屋さんが車の投稿するのは普通ですが、うちのお客様は一般的な層の方が多いです。そのため、マニアックな車の投稿よりも、いろいろな方に見てもらうため、車とはまったく関係のない投稿もアップしています。

昔の話になりますが、僕が小学校だった頃、バス遠足でうちの前を通ることがありました。当時は建物が古かったし、いかにも車屋さんという店構えで汚かったため、同級生に店を見られるのがすごく嫌でした。

だから、自分がやるときは店をキレイにしたいという思いがありました。そして、実際に建て替えたので、そのときは本当に嬉しかったですね。とくに男性は店が汚くても抵抗がなく入れますが、女性は入りづらいと思います。女性が一人で来ても入りやすいような店づくりを心がけています。

━━先ほども取材前に女性が一人で来店されてましたね。

(藤原さん)
はい。皆さん、改装してからは来店してもらいやすくなりました。元々、一見さんが来るような店ではありませんでした。インスタグラムの影響で、昔に比べると女性のお客様もずいぶん増えています。

技術よりも真っすぐな人と働きたい

技術よりも真っすぐな人と働きたい

━━今後どのような人材を求めていますか?

(藤原さん)
技術があるのに越したことはないですが、それよりも大事なのは人間性かなと思います。意欲的で真面目な素直な人がいいです。

現在、働いているスタッフのように明るく仕事をしてくれる方がいいですね。あとは縁かなとは思います。入社しても、会社の雰囲気に合わなければ仕方がありません。今までは家族経営でしたが、いろいろな人が入ることによって気づきは多いですね。

車を通して『お客様の思い出づくり』を手伝いたい

車を通して『お客様の思い出づくり』を手伝いたい
従業員 石原誠児さん・四方優奈さん(以下、石原さん・四方さん)

続いて、従業員の石原さんと四方さんにお話を伺いました。石原さんは、子供の頃にご家族と車が生活と密にありました。その出来事を思って、お客様にも車を通して大切な思い出づくりを手伝いとおっしゃっていました。

また四方さんは元々、事務員でありながら、今では整備・自動車磨きとオールマイティーに仕事をこなすスーパーメカニカル事務員です。仕事への思いとスタッフ同士の仲が良い話を聞かせていただきました。

━━ご出身はどちらですか?

(石原さん)
僕は隣町の小野市出身です。

(四方さん)
私は京都出身で、結婚を機に加東市で住み始めました。

━━入社のきっかけを教えてください

(石原さん)
元々ディーラーで働いていましたが、社長が「一緒にやらないか?」と声をかけてくれたので「じゃあ、やりましょう!」ということで入社しました。

━━社長から直接オファーがあったのですね。

(石原さん)
そうですね。どうしても一緒に働いてほしいと言われたので(笑)

(四方さん)
私は就職先を探していたら、ちょうど募集があったので応募しました。そのときは、すごくありがたかったですね。

━━業務内容を教えてください

━━業務内容を教えてください

(石原さん)
業務内容は8〜9割は自動車整備の業務です。残り1割は新車販売を担当しています。元々、ディーラー時代のお客様がいますので、メンテナンスや販売をさせていただいてます。

(四方さん)
元々は事務だったのですが、自動車整備士の資格を持っているので整備や磨き作業もしています。

(石原さん)
四方さんは結構オールマイティーに仕事をしてもらってます。とくに磨きは上手くて、スタッフみんなをごぼう抜きするほどです。

━━四方さんはなぜ整備士の資格を取ったのですか?

(四方さん)
元々、車が好きで整備士免許がほしくてたまらなかったんですよ(笑)

(石原さん)
四方さんは向上心がすごくあって、最初は保険募集人という資格を取りました。保険募集人資格とは、保険の販売を行うために必要な資格です。それから、少しずつ整備も手伝ってもらうようになって、自動車整備の資格を取ってもらいました。

━━職場の環境を教えてください

(四方さん)
みんなフレンドリーで仲が良いですね。働きやすい職場です。

━━たしかにお二人の話を聞いていると、仲の良さは伝わります(笑)

━━仕事でどんな時にやりがいを感じますか?

━━仕事でどんな時にやりがいを感じますか?

(石原さん)
お客様とは新車販売からメンテナンスまで長いお付き合いになります。車を通してお客様とふれあいや喜びがあるので、車を通してお客様とご家族の思い出をつくる手助けができればと思っています。

子供の頃の話ですが、うちの家は車と生活が密にありました。お盆休みになると、父の運転で母の実家がある鹿児島まで行くのが毎年恒例でした。車と生活が密にあるのが、家族にとって大事なものだと思います。それをお客様の手助けできるのがやりがいです。

━━それぞれの家庭環境によって、車についての思い出はありますよね。

(石原さん)
そうなんですよ。父は何台か車を乗り換えていきましたが、わが家では車の歴史とともに「この車のときはこんな思い出があったな」とか、「この車のときは猫を飼ってたけど、僕は寝ていて、ブレーキがかかった時に猫のトイレに落ちた」とか。

また「父が鹿児島から家に帰る途中、ギックリ腰になったと言いながら、14~15時間かけて帰った」といった思い出があります。そういうトラブルやイベントが車を見ると、家族の思い出としてよみがえりますよね。そうやって、お客様の思い出づくりを手助けできるのが自分のやりがいです。

(四方さん)
私は磨きのときにやりがいを感じます。一台ずつキレイになっていく工程が好きです。

━━磨きとは具体的にどのような作業ですか?

磨きの工程はクルクルと回る機械にスポンジをつけて、スポンジを変えながら、大きな傷から徐々に小さくしていく作業です。磨きが仕上がったときは、すごくやりがいのある仕事だなと感じます。

(石原さん)
磨きの前工程も大事で小さい鉄粉や虫などを丁寧に取る作業ですが、四方さんは女性ならではの細やかな気配りができます。

(四方さん)
磨きは隅から隅までするように心がけています

━━仕事での成功体験や嬉しかったことはなんですか?

━━仕事での成功体験や嬉しかったことはなんですか?

(石原さん)
弊社は乗用車の取り扱いが多いのですが、先日ダンプトラックの修理を行いました。エンジンチェックランプの点灯があったのでいろいろと調べました。最終的には原因を突き詰めて、エンジンに詰まったカーボン除去を行い、修理完了した車があります。

普段は触らないディーゼルエンジンのため、苦手意識はありましたが、一つずつ原因を調べて最終的に結果を出せたのは嬉しかったですね!

元々、故障している原因について考えるのは嫌いではないです。もちろん、基本的な知識量がとても重要になってきます。でも知識量が多い方ではないので、コツコツと調べて修理しました。

(四方さん)
私は『202』と呼ばれる黒い塗装の磨きをしたときです。ラメの入ってない塗装ですが、業界でも難易度が高いと言われています。

ラメが入っている塗装であれば、傷は見えにくくなりますが『202』は真っ黒で、しかも塗装面が柔らかいので難しい作業でした。

(石原さん)
『202』は、みんなが口をそろえて「難しい!」という塗装です。漆黒みたいな感じの黒で、磨きムラが出やすい特徴があります。

(四方さん)
大きいサイズの車で、納期が4日ぐらいしかありませんでした。毎日時間をかけて、なんとか詰め込んで仕上げることができました。

お客様が車を見たとき、「すごいキレイになってる!」って喜んでくれたのが嬉しかったですね。自信につながりましたし、どんな色でも磨けると思えました。

━━今後の目標を教えてください

(石原さん)
僕には二人の兄がいますが、兄たちに自分の姿を見せたいです。

長男は大手自動車のメーカーで勤務、次男は美容師をやっているので手に職を持っています。兄の背中を見て、技術職に興味を持ち、この世界に入りました。二人の職業を足して2で割り、自動車整備を始めようと思いました。

自動車整備やディーラーを経験すると、ディーラーは分業になります。しかし、弊社は新車販売や整備など、自分自身の接客でお客様と長いお付き合いができます。

それが、僕にとってやりがいであり、お客様と関わっていきたいです。技術を身につけて、兄たちに「自分はこんなことをやってるぞ」と見てもらいたいですね。

(四方さん)
私はオールマイティーに仕事ができるのが目標です。

(石原さん)
僕は四方さんのキャッチコピーを「スーパーメカニカル事務員」と名付けています。事務の仕事もできるし、車の整備もできるし、どっちでも対応できるのが強みです。

(四方さん)
何でもできる人になりたいです。

━━オールマイティーに仕事ができるとスタッフから喜ばれますね。

(石原さん)
そうですね。専門性が強すぎると、スタッフが少ないのでカバーができません。そのため、全員がある程度のスキルを持っていれば、円滑に仕事が回ります。

━━これから新しく入社する方に向けてメッセージをお願いします

株式会社藤原モーターサービス / 車は家族と思い出を共有できる乗り物

(石原さん)
夏は暑くて冬は寒いですが、それさえ耐えればいろいろと楽しいことがある会社です。

たとえば、年始に行われる感謝祭のイベントは餅つきをしたりするので、お客様がいっぱい来てくれます。お客様と近くで触れ合う機会なのですごく楽しいですね。

(四方さん)
感謝祭は直接、お客様の喜んでる顔が見られるから良いですよね!

あと、こんなに働きやすい職場は他になかなかないと思います。みんなが優しいし、わからないことがあっても聞きやすいんですよ。スタッフは仲が良くて決算報告会の後や忘年会など、仕事以外でも遊びに行く機会があって楽しいです。プライベートで遊びに行くことが多いので、今度みんなでスノーボードに行ってきます。

会社名株式会社藤原モーターサービス
所在地〒673-1462 兵庫県加東市藤田68
事業内容新車、中古車販売、自動車整備
HPhttps://fujiwara-motors.amebaownd.com/
TEL0795-42-0459
SNShttps://www.instagram.com/fujiwara_1518?igsh=bjB6YW1mZDA5bDZy

※本記事に記載されている個人的な内容については、ご本人様の同意を得たうえで掲載しております。

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この記事を書いた人

杉山 将平のアバター 杉山 将平 ライター

Webエンジニア / ライター
30社以上のWebサイトを制作 / アマゾンでKindle出版→カテゴリー部門で2冠達成 / セミナー講師 / レンタルスペース運営 / ホームページの定額サービス開始

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