株式会社39サンキューは加東市を中心に西脇市・小野市・加西市・三木市など、北播磨地域でハウスクリーニングや店舗・オフィス向けの清掃を行っている企業です。近年では家事代行サービスやお風呂のリフォームなど、幅広い事業展開をしています。
「地域の皆様の暮らしを支えたい」
そんな思いでお客様の心と身体を元気にし、清掃を通してお客様を幸せにするのをモットーに仕事をされています。
今回は代表取締役の山根謙順さんと従業員の水野さんにお話を伺いました。じつは、山根さんは元ミュージシャンでライブバーを経営されていた時期があります。その後、異業種である清掃業に転身されました。山根さんが清掃業を始めたキッカケや事業への思いについてインタビューをさせていただきました。
━━会社の歴史と背景を教えてください
（山根さん）
2016年から個人事業主として清掃業を始めました。2020年4月から法人化したため、清掃事業自体は約7年目です。創業当初の2年間は『お掃除本舗』でフランチャイズから始まり、2年後に独立しました。清掃事業を始める3年前までは、ライブバーを経営していました。
音楽から清掃業へ転身。楽しかったけど生活に苦労した時代
━━ライブバーと清掃事業は事業内容がまったく異なりますが、どのようなキッカケで清掃事業を始めたのですか？
（山根さん）
もともとは音楽が好きで、中学3年生の頃からギターを弾いて曲を作っていました。その後、サラリーマンをしながら、仕事が終わった後に神戸まで行って路上ライブをしていました。若いときには東京や大阪に行って、多いときで年間60本ほどライブ活動をしています。
そんな生活を8年ぐらい過ごした後、職場を退職して派遣社員をしながら音楽一本に絞りました。神戸のライブハウスではワンマンライブができるようになり、自分のバックにバンドもついてもらって、何とか100人のお客様に来てもらいました。
でも、それが限界でメジャーデビューまでには辿りつきませんでした。音楽だけで生活するのは厳しかったですね。
そんなときにカフェやバーが好きだったので数多くのライブハウスを巡ってきた経験から、地元で「箱」を作りたいと思うようになりました。そして、27歳ごろからライブバーを始めましたが、やはり音楽だけで生活するのは大変でした。
━━会社や事業に対する思いを聞かせてください
（山根さん）
でも、ライブバーはすごく楽しかったです。経営は苦しかったですが、いろいろな方々に出会いました。しかし、楽しすぎて反対に怖くなってきたので、「自分を戒めるため」にあえて固い業種に挑戦しました。
「みんなが苦手でやりたくないことや大変と思うことはなんだろう？」と考えたときに清掃事業にたどりついたのです。しかしハウスクリーニングは未経験だったので、最初は信用がないため仕事がありませんでした。そんなとき、ライブバーのお客様やお客様のご紹介で仕事をいただき、いろいろな方々のお世話になりました。
━━創業当初は奥さまと2人で始められたのですか？
（山根さん）
いいえ、初めは私一人で清掃業を始めたので、妻は他の仕事をしていました。まずは生活できる仕事を自分で見つけたいと考えていたんです。
あるとき、妻と商工会へ経営相談に行ったのですが、当時は清掃事業とライブバーの両方をやっていました。商工会の担当者からは「音楽を止めた方がいい」と言われましたが、妻は「それはできません」と言ってくれました。
その後、清掃業の仕事が軌道に乗ったため、妻が仕事を退職してハウスクリーニングの事業を一緒に始めました。
━━山根さんが好きな音楽を尊重してくれる理解のあるステキな奥さまですね。
（山根さん）
音楽は私が好きなことだったので、妻は応援してくれていたのだと思います。
━━家事代行の需要はどのような層が多いですか？
（山根さん）
じつは現在、家事代行が自然と需要が高まっているカテゴリーです。たとえば、掃除の他にも物を移動するなど、「本当に手があれば助かる」というような需要が増えています。そのため、清掃以外で一般ユーザー様向けに家事代行業を行っています。
依頼していただくお客様の年齢層はバラバラです。40代の方もいれば、年配層で一人暮らしの方もいらっしゃいます。あとは経営者のご自宅も担当しています。訪問介護があるように、家事代行も訪問して手軽に利用してもらいたいです。
━━スタッフはどのように担当を分けていますか？
（山根さん）
パートさんは大体エリアごとに分かれて担当してもらっています。社員にはエアコン清掃や水回りなど、難易度の高い作業をお願いしています。
━━おそうじ39さんのインスタグラムを拝見しましたが、動画でキレイになっていく様子が非常に面白いと感じました。どなたがインスタを運用されているのですか？
（山根さん）
インスタグラムは、私と同じ世代の従業員に運用をお願いしています。スマートフォンで手軽に動画撮影と編集ができるので良いですね。私が管理していた時期もあったのですが、まったく更新してなかったので約1年前からお願いしました。
━━インスタグラムの投稿では個人のお客様が多いですが、法人と一般ではどちらの割合が多いですか？
（山根さん）
以前は9対1の割合で一般のお客様が多かったです。しかし、現在は逆転して9対1で法人のお客様が多くなりました。他にもさまざまな現場はありますが、たとえば新築の引き渡し前に行う清掃もあります。
ただインスタグラムで投稿するにあたり、法人のお客様にはコンプライアンスの関連もあるため、なかなか許可が取れない場合があります。そのため、個人のお客様に許可をいただいて投稿をさせていただいてます。
あとは一般のお客様向けに清掃している動画は、ユーザーが分かりやすいというのも理由の一つです。
「毎日仕事に行きたい」と思えるたのしい職場
続いて、従業員の水野さんにお話を伺いました。水野さんは、毎日仕事に行きたいというほど清掃業が大好きでハウスクリーニングやお客様への感謝の気持ちを語られていました。
━━プロフィール（出身地、今までのキャリア、趣味など）を教えてください
（水野さん）
出身は加東市ですが、家庭の事情で住まいは転々としていたんです。中学3年生のときに加東市に戻ってきたのですが、結婚後は大阪に住み、出産を機にまた加東市に戻ってきました。やっぱり、昔からの友達が加東市に住んでいるので地元が良いですね。サンキューで働く前は薬局で勤務していました。
趣味はテレビでお笑いを見ることです。大喜利とかも好きですね笑。他には体を動かすことが好きでたまに筋トレをしたり、今後はゴルフを始めてみたいと思っています。
━━業務内容を教えてください
（水野さん）
パートとして働いていますが、いろいろな仕事をしています。普段は施設で入居者さんのお部屋清掃をしたり、工場では共用部分の清掃を行ったり、あとは家事代行などもしています。その日によって現場が違うので、新しく学ぶことが多いです。そこで得たものを他の現場に生かせることが良いところです。
━━どのようなきっかけで入社されたのですか？
（水野さん）
もともと、山根さんとは昔からの知り合いです。私は20年前くらい前に山根さんがミュージシャンをされていたときに追っかけをしていました。その後、山根さんが音楽を辞めてから、しばらく会う機会はありませんでした。
3年半前、たまたま家の近くをサンキューの作業車に乗った山根さんを見かけました。当時は縫製工場で働いていたのですが、コロナ禍で仕事が激減し、どうしようかと悩んでいました。
山根さんの人柄を知っていたから、どんな仕事でも一緒に仕事がしたいと思いました。だから、「ぜひ働かせてください！」とすぐにお願いしたんです笑。あの時、家の近所で出会ってなかったら入社していなかったと思います。
━━職場の雰囲気を教えてください
（水野さん）
同世代の方もいますが、なかには80代の方も働いていて、とにかくスタッフのみんなは元気でパワフルです！私の親世代の方も多くて、元気だから逆にパワーをもらっています。
あと『意見がちゃんと言える』職場です。そのため、仲が良くてチームワークを大事にしています。たとえば、通常の業務では、個々に作業は決められていますが、突然の作業変更や時間が間に合わないときは、みんなで声かけをしてチーム一丸となってサポートをします。
━━ホームページでは従業員の写真は少ないのですが、集合写真や職場の雰囲気を載せるのも良いかもしれませんね。
（山根さん）
たしかに集合写真は掲載していないので検討してみます。
（水野さん）
山根さん、あと音楽をやってたから会社のテーマソングを作ったらどうですか？
（山根さん）
そういう声も以前にあったのですが検討します笑
━━音楽といえば、現在は地域を巻き込んで音楽イベントをされていると伺いました。
（山根さん）
音楽関係のイベントをさせていただくときもあります。できれば、少しでも自分の得意なことで何か地域に貢献できればと考えています。
━━仕事でどんな時にやりがいを感じますか？
（水野さん）
施設で仕事をするときは入居者さんに「いつもキレイにしてくれてありがとう。部屋がキレイになると、気分も清々しくなるわ」と感謝の言葉をいただいたときは、お役に立ててよかったと思います。
清掃で『場所』だけではなく、使用されている方々の『心もキレイ』にさせていただいたと感じたときには「明日も仕事をがんばるぞ！」という気持ちになります。
━━仕事での成功体験や嬉しかったことはなんですか？
（水野さん）
清掃業は汚れるイメージを持たれている方もいると思います。私自身も入社当初は「うわ〜、ここを掃除するんや」という現場もありました。しかし、あるお客様が「掃除してくれる人がいるから、私たちも気持ち良く生活できるんよ」とおっしゃっていただき考え方が変わりました。
「感謝の言葉を直接かけていただけるステキな仕事やん！」と思えるようになりました。今では「毎日仕事に行きたい！」と思えるくらい楽しい職場です笑。
━━地元で働くメリットは何ですか？
（水野さん）
大阪に住んでいるときは、子どもを保育園に入園できなくて困りました。でも、加東市であれば保育園に入園できるし、親も加東市に住んでいます。
━━加東市が子育てしやすくて、生活しやすい環境だったのですね。
（水野さん）
ちょっと子供の体調が悪いときであれば、親に預けられるので本当に助かります。親には申し訳ないですけど、仕事が好きなのでなるべく行きたいんです。
━━職場で緊急時には、誰かが代わりに入れる体制はできていますか？
（山根さん）
もちろん、緊急の際は対応できるようにしています。当日は大変ですが、事前にわかっていればシフトを組み替えます。
━━仕事に行きたいと思わせてくれる職場はステキですね。
（水野さん）
持ち上げるわけではないですが、山根さんは性格が良くて、優しいので働きやすいです笑
━━今後の目標はありますか？
（水野さん）
今、一番挑戦したいのはエアコンクリーニングです。入社して約3年は経ちますが、未経験の作業も多くあります。エアコンのパーツ洗浄は数回の経験はありますが、本体を分解して洗浄する作業は未経験です。
私は不器用ですが、インスタグラムで『ハウスクリーニング女子』というのを見て、女性が高所での作業や腰袋を巻いて作業するのが、カッコいいと思ったのでチャレンジしたいです。
━━御社では現在、エアコンクリーニング作業ができる女性スタッフはいないのでしょうか？
（山根さん）
弊社では、まだ女性でエアコンクリーニングができる方はいないため、もし水野さんが作業できるようになれば女性初です。
━━女性のお客様で男性に入られたくないという方には良いかもしれませんね。
（山根さん）
たしかに時代は変化しているので女性スタッフの作業スキルが上がれば、お客様のニーズに答えやすいため、弊社の強みになると思います。
━━これから新しく入社する方に向けてメッセージをお願いします
（水野さん）
新しい仲間は大歓迎です！従業員は清掃が好きで、楽しく仕事をしている人ばかりです。最初は分からないこともあるでしょうが、親切に教えるので安心してください。
体力作業もあるため、しんどい時もありますがメンバーは『とにかく良い人ばかり』で仲が良いです。一つの仕事を継続したい、掃除を通して生活術を身につけたい方には超おすすめの職場です。
会社情報
| 会社名 | 株式会社39サンキュー |
| 所在地 | 〒673-1453 兵庫県加東市貝原133-1 |
| 事業内容 | 清掃サービス |
| HP | https://www.osouji39.com/ |
| TEL | 0120-23-7311 |
| SNS | https://www.instagram.com/osouji_39/ |
※本記事に記載されている個人的な内容については、ご本人様の同意を得たうえで掲載しております。
